米国初、ヒト受精卵の遺伝子編集に成功
ほんとうに、さまざまな問題を抱えているヒト遺伝情報編集です。
深刻な倫理問題を抱えていますが、現実には、世界中で同種の研究がすでに行われています。
「MIT Technology Review」
米国初、ヒト受精卵の遺伝子編集に成功
この研究は多くの遺伝子疾患を防ぐ上できわめて有望です。
しかし一方で、デザイナーベビーの作成を可能とし、安易な特性の操作が横行するのではないかという懸念もあります。
米国初、ヒト受精卵の遺伝子編集に成功
実験は、DNAの特定のセクションを改変・置換するCRISPRという技法が用いられました。
これは分子のハサミでDNAのカット&ペーストを行うのに似ており、他の遺伝子療法よりもずっと正確に編集を行うことができます。
このCRISPRと言う技法は、ノーベル賞に最も近い技術、遺伝子編集の革命とも呼ばれ、どんな生物に対しても、簡便で高精度・効率的な遺伝編集を可能にし、バイオロジーと医療の常識を変えようとしています。
遺伝子が編集されたいわゆる生殖細胞系列の変化は恒久的であり、子孫に受け継がせることが可能なものです。
記事では、本件実験は単なる科学的な試みであるとされていて、受精卵を数日以上発達させることは許されておらず、子宮に移植されることもない。と書かれています。
オレゴン健康科学大学の関係者によると、同種の実験が中国で実施されたことはあるが、米国では初の試みであると。実験で作られ、編集された受精卵の数については明かされませんでした。
昨年、英国では、一部の科学者に人間の発達の理解を進める目的で受精卵遺伝子を編集することを認めると発表されました。
米国でも、今年初めに米国科学アカデミーと全米医学研究所がある報告書の中で、受精卵の遺伝子改変は厳格な基準に従いかつ重病の予防を目的とするものであれば肯定されるかもしれない旨が述べられています。
今回の実験は、この報告書で触れられている類の研究であり、純粋に実験室内でのみ行われ、生殖細胞系列を正確かつ安全に変更する方法の理解を助けるきわめて貴重な研究であると説明されています。
現在は、GM化への初期段階の試みに過ぎません。米国では依然としてこの受精卵を用いて妊娠させることは規制されています。
こうした実験を行うには米国食品医薬品局の許可が必要になるのですが、現時点ではその申請を行うことも認められてはいません。
しかし、この技術の進展は止めることができない、不可避のものであるという意見もあります。
受精卵に手を加えなければ治療することが叶わないいくつもの病気が存在するし、仮に米国でそれができないのであれば、どこかの国が行うだろう。とされています。
共通の倫理を持たない
少し前の記事ですが・・
ExplosiveReports.Com March 20, 2013
中国の優性遺伝研究機関が優秀なDNAを集めて超人を造る研究を開始
驚くべきことに、中国では、国策として、優秀なDNAだけを使って超人的中国人を作ろうとしています。
しかも白人とのハイブリッドです。その理由はあくまでも中国経済の発展のためとしていますが、理由は別のところにあるのではないでしょうか。
数年前までは中国は発展途上国であり、アメリカに対抗する手段は一切ありませんでした。
しかし先進国の介入により、経済大国に発展して以降、最先端の科学技術を先進国から盗み取り、遺伝子分野ではアメリカの技術をスパイ・窃取して、トンデモない研究を行い始めています。
中国はアメリカに追従して、優秀なDNAを受け継いだ超人を生まれさせようとしています。と・・
この記事を見ると、ヒト遺伝子編集が、遂に始まった感があります。
デザイナー・ペット
実は、これより先に遺伝子を操作・編集された生物がいます。
Lifestyle Pets 社
豹のような、美しい大型猫
ヤマネコの遺伝子を組み込んだ、新しい品種の猫が誕生しました。
価格はバイオーダーで250万円~1400万円
ライフスタイル・ペッツ社では、イヌ・ネコをはじめ様々な種類の遺伝子操作されたペットを取り扱っています。例えば低アレルギー性の猫とか、美しく仕上げられたイヌなど・・。
希望があれば、新たな商品企画にも相談に乗ってくれます。
デザイナーペットは、今後のペット市場を大きく塗り替える存在となって行くと考えられています。えっ・・誰が買うのか?
世界の大富豪の方々は超高額なペット大好きですよね
このデザイナーペットの初期は、外観の遺伝子操作に始まり、良い個体が見いだされると繁殖させ販売価格を下げペット市場に投入(第一世代)、 問題が発生しなければ、機能の遺伝子操作(第二世代)と続き、次に機能を向上させた遺伝子操作(第三世代)を行います。
この世代と言う語と考え方は、生化学が主に使っている語で、後にIT開発など(Appleなど)に引用されました。
ただし、アメリカでは遺伝子操作・編集された生き物の売買、所有、輸送を禁止している州もあります。
許可を得るには、遺伝子操作・編集された生き物が自然界に逃げ出し交配することのないよう対策が整っていなければなりません。
つまり、研究開発し完成された生き物のみが市場に出されるのです。
この遺伝子操作技術はイヌやネコに限らずヒトの遺伝子操作・編集にも可能です。基本的な遺伝子操作・編集技術は同じです。
ヒト遺伝子を操作・編集して『超人』を作る研究には、倫理的な問題があります。
ですが、ペットにヒト遺伝子を組み込んだら?
それは、ペットなの・・?
デザイナー・ペットにヒトの遺伝子を組み込む
そこで、まずは、映画です。
作品名:【SPLICE】スプライス
製 作:2010年 配給:クロックワークス
製作国:カナダ・フランス・アメリカ
近い将来、ヒトのDNAを組み込まれた生物が生みだされたら、 ヒトはどんな行動を・・この映画は、現在の遺伝子工学に警鐘を鳴らしているのかも
監督は「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督
「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ
「マトリックス」のジョエル・シルヴァーを製作総指揮に迎え
撮影には、フランスで活躍する日本人監督、永田鉄男監督を抜擢
明らかに、凄くクセがある大人達が、本気で作り上げたSFサスペンスです。
では、なぜDNA鑑定のDNA JAPANでこの映画をピックアップしたのか・・
それは、エンドロールの技術監修・美術協力に
・・本物のDNA研究者の名前がずらり・・
研究系の医者でナノ系・バイオ系に携わったことがある方は、あぁ~と気が付きます。
今までのDNA・遺伝子系が絡む映画は、ヒト・クローンだったり、怪物だったり作家様が生み出した、モンスター・サスペンスがほとんど、現実的には不可能な世界です。
しかし、この映画、今までの映画とは、ちょっと毛色が違います。
この映画は、Genetically Modified Pets(遺伝子組み換えペット)と「ヒト遺伝子編集」からヒントを得ています。
ストーリー的には、サスペンス・スリラーの要素をスパイスしビジュアル的には、遺伝学や生物学要素が随所に伺えます。
たぶん、生物系・DNA系の専門家の意見を十分に取り込んでいるからなのでしょう
10年後に観たら・・えぇ~こんな映画10年も前に作ってたの!ってなると思います
ストーリーなどは、DVDの購入サイトなどを探して見て下さい。
・お子様は不向き。グロいです。
・虐待に近いシーンもあります。
・性行シーンもあります。
・動物好きな方には、お勧めしません。
・家族間でも、お勧めしません。
ただ、この映画の世界感は、確実に近未来を示唆しています。
個人的には、美しい映像とカメラワーク、テンポの良い展開、大好物です。
遺伝子操作は・・
実は、すでに始まっています
ヒトと動物の遺伝子を組み合わせる研究が解禁!
US agency to lift ban on funding human–animal hybrids
『Nature』 05 August 2016
それは神の領域とも言われ、倫理的な問題から禁断の科学とされているキメラ研究。
アメリカ政府が解禁を予定している、人間と動物の遺伝物質を複合させるキメラ胚研究の解禁に対して、専門家から批判の声が上がっている。
これは、新たに公表されたガイドラインから、ヒト幹細胞を動物の胚に注入するというフランケンシュタイン的なキメラ実験の解禁が検討されていることが明らかとなったことを受けてのものだ。
半人間、半動物が生まれる可能性
そして当然のごとく、このニュースについて、一部の医療専門家から倫理上の問題や収集がつかなくなることへの懸念が寄せられている。
神のごとき振る舞いを伴う生物学は、人間の脳を持ち、ひょっとしたら人間の意識や思考能力が与えられた動物が誕生するといった”悪影響”を及ぼすかもしれないからだ。
またこうした細胞が人間の精子や卵細胞を持つ動物に発達するという懸念もある。そうした動物は体内でヒト胚や胎児を作るかもしれない。
CRISPR(クリスパー)
最後は、現在の遺伝子研究がどれほど大事なのか、何処へ向かおうとしているのかを知らせてくれる「CRISPR」のプロモです。
生命の「設計図」が収められている遺伝子の研究が進むことで、人類はその設計図を自由に操作できるようになりました。
生命を思いのままに操ることができる、いわゆる「神の手」を得たことでこれからの人類の社会はどのような道をたどることになるのか、そんなことを知らせてくれます。
Genetic Engineering Will Change Everything Forever – CRISPR
遺伝子工学が全てを永遠に変える‐CRISPR