血縁鑑定とDNA鑑定
通常の親子鑑定は父親と子供のDNAを調べて親子であるか否かを検査解析していきます。
それに対して、兄弟鑑定、異母兄弟鑑定、 祖父母孫鑑定は直接、「兄弟関係があるのか」「祖父母孫関係があるのか」を判定するのではなく 『検査の参加者から父親のDNAを推定し、その父親との間に、親子関係が成立するかどうかで血縁関係を判定する』という鑑定になります。
そこで検査参加者から父親のDNA型をどれだけ推定できるかが重要となります。
一番良いのは、父親が存命中に親子鑑定を実施することです。
親子鑑定で『判定不能』となることは実質ありません。 しかし父親の死後、父を共通とする兄弟姉妹であるのか等鑑定が必要になり、当社にご相談頂くケースが多々ございます。
まずは、ご遺品(歯ブラシ、カミソリ、毛髪、爪、病理試料等)の有無をご確認ください。 ご遺品からDNAが抽出できましら間接的に父親のDNA型推定していく必要がなくなり判定精度が高くなります。
しかし、そのようなものがない場合は『できるだけ父に近いご家族・親族』の方が『より多く検査に参加』をすることで判定の精度があがります。
例1 祖父母孫鑑定
その名の通り、祖父母と孫の血縁関係を判定します。
祖父母の参加により、孫の父=祖父母の息子のDNA型を推定していきます。
祖父母両方の参加が得られれば、孫の持つアリールのどちらかが、祖父か祖母が持っているということになります。
血縁鑑定の中でも判定精度が高い鑑定です。
例2 兄弟姉妹鑑定
両親を共通とする兄弟姉妹鑑定A,B,Cと父が共通か疑いのあるDがいます。
兄弟姉妹A,B,Cから父親と母親のDNAを推定しながら子Dとの間に父子関係が成立する否かを検査解析をしていきます。
例3 異母兄弟姉妹鑑定
父Aと母Bの間に子C,D,Eがいます。父Aと母B’の間に子Fがいます。
子C,D,EとFは共通の父を持つ異母兄弟姉妹かを検査解析をしていきます。
子C~Fの4人だけでも検査可能ですが、より精度が高くなるのは、母Bと母B’も検査に参加することです。
それぞれの母が検査に参かをすることにより、母から遺伝したDNA型が明確になる為、父のDNA型の推定力が高まります。
複雑な血縁鑑定
ご遺品がない場合、検査参加者が少ない場合等、条件が良くない状況も多々あると思います。
その場合、補助検査として同一男系遺伝子を調べるY-STR検査や同一母系遺伝子をみていくミトコンドリアDNAの検査を複合的に実施して判定できることもあります。
一度、簡単な系譜に男女と生死の別を記したものをご用意の上ご相談ください。
お客様のお力になるアプローチ方法がないか私たちプロがご提案致します。